ふりかえりジャーナル

児童が今日の学びを書き、先生がその日のうちに返せるようにした無償のアプリです。 小学校の教員が作りました。

Google アカウントが1つあれば動きます。サーバーの費用も、外部サービスの契約もありません。

このページからは、ジャーナルを開けません

このアプリは、先生おひとりずつが、ご自分の Google アカウントで公開して使う形です。 共通の入口はありません。

記録の置き場所は、コピーしたスプレッドシート 1 つだけです。 制作者を含め、ほかの誰のところにもデータは行きません。

くわしい紹介を読む コードを見る(GitHub)

どんなアプリか

ふり返りを書かせるところまでは、ノートでも進みます。難しいのはそのあとです。 40 冊を集めて、その日のうちに全部へひとこと返して、明日の朝までに返却する。 これが続かないので、ふり返りは「書かせただけ」で終わりがちになります。

集めるところと並べるところを画面にまかせれば、その時間はひとこと返すほうに戻せます。 スタンプ1つなら 1 人 3 秒、本文の一部を選んでコメントを付けるのも数十秒です。

児童の記入画面。今日のテーマの下に本文の入力欄があり、気持ちを選ぶボタンが並んでいる
今日のテーマを見ながら書きます。書く場所を広げる[広く書く]もあります。
児童の画面に先生からのおへんじが届いている様子。本文の一部に色が付き、その箇所へのコメントが出ている
先生のおへんじは、本文のどこについてのものかが分かる形で届きます。
先生の返却画面。左に児童の本文、右に全体コメント欄と抽出したハイライトが並んでいる
返却の画面。左の本文でほめたい範囲を選ぶと、右にコメントとスタンプを付けられます。 時間がない日はスタンプ 1 つでも返却になります。

使うときの流れ

  1. 先生が今日のテーマを決めます(曜日ごとに決めておくこともできます)。
  2. 児童が URL を開き、本文と気持ちを書いて提出します。写真も 1 枚つけられます。
  3. 先生が一覧で読み、スタンプ・全体コメント・本文の一部へのコメントで返します。
  4. 児童の画面に「新しいおへんじ」が出ます。カレンダーから過去の記録もたどれます。
  5. 学期末は CSV か PDF で書き出せます。1 か月以上前の自分の文章へメッセージも書けます。

入れかた

スプレッドシートをコピーして、公開の設定をするだけです。 準備するものは Google アカウント1つ。ふだんお使いの学校のアカウントで構いません。 10 分ほどで終わります。

スプレッドシートをコピーして始める
  1. 上のボタンを押し、「コピーを作成」を選びます。ご自分のドライブにファイルができます。
  2. できたファイルの「拡張機能」>「Apps Script」を開き、右上の「デプロイ」>「新しいデプロイ」> 種類は「ウェブアプリ」。 実行するユーザーは「自分」、アクセスできるユーザーは「同じ組織内の全員」にします。 承認をたずねられたら許可してください。
  3. 表示された URL を児童に配れば準備完了です。先生ご自身が同じ URL を開くと、先生の画面が出ます。

初期設定はありません。 クラス名を入れる画面も、「はじめの設定」を押す作業もありません。 シートは最初に開いたときに自動で作られ、デプロイしたご本人が、そのままこのクラスの先生になります。 コードもコピーしたファイルの中に入っているので、貼り付ける作業もありません。

児童が先に URL を開いても、その子が先生になることはありません。 先生が誰かは「最初に開いた人」ではなく「デプロイした人」で決まるためです。 設定がそろっているかは、先生の画面の「準備の状態」でいつでも確かめられます。

スプレッドシートを直に使うこともできます。 記録はふつうのシートに入っているので、並べ替えても、絞り込んでも、 グラフにしても構いません。列は見出しの名前で読んでいるので、並べ替えは害になりません。

アクセスできるユーザーに「全員(匿名ユーザーを含む)」を選ばないでください。 この設定だと、アプリは誰が書いたのかを確かめられません。 学習の記録を名前つきで残すアプリなので、その状態では画面を出さずに止めます。 学校のアカウントを児童が持っていない場合は、このアプリは使えません。

2 通りの入れかたの全文は README、 毎日の進め方は 操作マニュアル にあります。作った理由と画面ごとの説明は 紹介記事にまとめました。

情報担当の先生へ

項目このアプリの場合
フィルタリングで通すもの アプリ本体が置かれる script.google.com だけです。 見た目のために丸い書体(Google Fonts)を読みますが、届かなくても動きます。
画面を作る部品 外から読み込みません。必要なものは全部アプリの中に持っています。 校内のフィルタリングで配信元が塞がれても画面は出ます。
データの置き場所 公開した先生がコピーしたスプレッドシート 1 つだけ。 画像もそのファイルの中に入ります。外部のサービスへは何も送りません。制作者もデータを見られません。
要求する権限 このスプレッドシート 1 つ(spreadsheets.currentonly)、 メニューの表示、メールアドレスの確認、そして Gemini を使うときだけ外部への通信。 ドライブ全体を読む権限は要求しません。
児童が入れる情報 学校の Google アカウントでログインした状態で開きます。 誰の記録かはサーバー側で確かめ、名前を画面から受け取りません。
先生用の操作 テーマの配信・返却・名簿・書き出しは、このクラスの先生として 登録されたアカウントだけ。画面のボタンを隠すのではなく、サーバー側で確かめています。
AI(Gemini) 使うかどうかは先生が決めます。API キーを入れたときだけ動き、 作られた文章は先生が確認してから返却されます。児童へ直接は届きません。
費用・アカウント登録 どちらもありません。MIT ライセンスで公開しています。

シートを点検する・直す

コピーしたスプレッドシートを開くと、上のメニューに「ふりかえりジャーナル」が出ます。 「シートを点検する」で中の作りがアプリの想定どおりかを確かめられ、 「シートを直せる範囲で直す」で足りないシートや列を足せます。先生の画面の「クラス設定」からも同じことができます。

アプリは見出しの名前で列を探します。列を並べ替えても動きますし、 メモ用の列を右に足していただいても構いません。 見出しの名前を変える・列を消すと、その列の読み書きだけが止まります。 点検はそれを名指しで教えます。中身がずれている疑いがあるときは、勝手に直さずに人へ回します。

できないこと

正直に書いておきます。1 つのファイルが 1 つのクラスなので、 2 クラス受け持つ先生はコピーを 2 つ作ってください(URL も 2 本になります)。 画面は自動では更新されず、最新の状態はボタンで読み直します。オフラインでは使えません。 学校のアカウントを持っていない児童は参加できません。 心のバイタルの変化検知は診断ではありません。必ず対面の様子と合わせてお使いください。